「沖縄で働けるなら、働いてみたい。」
そう思うエンジニア、マーケッター、デザイナーの方は、沖縄県出身者以外でも多いかもかもしれません。近年のテクノロジーの変化により、沖縄のような遠隔でも快適な環境で働けるしくみが整いつつあります。
しかしながら実際に働こうとなると、現実は少し厳しく、
「地方は、お給料が東京より低い。」
「地方は、やりがいのある仕事が少ない。」
「地方だと、成長できない。」
「地方には、熱い仲間が、あまりいない。」
そういった壁によって、沖縄で働くことをためらう人が殆どである、というのが現状です。
しかし、昨年「株式会社じげん」が沖縄にオフィスを立ち上げたことで、新しい流れが生まれています。
沖縄に優秀な人が集い、事業をつくり、世界を動かす。お給料も、やりがいも、成長速度も、東京と同水準またはそれ以上。そういった「地方での新しい働き方」ができるようになりました。
今回はその一端をご紹介できればと思い、記事を書かせて頂きました。
目次
・沖縄という「最高の環境」での仕事
・続々と沖縄に集う優秀なメンバー達
・沖縄からベトナム開発拠点をマネジメント?!
・沖縄オフィスならではの制度が登場
・なぜ沖縄に最高のチームができたのか
【沖縄という「最高の環境」での仕事】
写真はじげん翠勇樹氏(上)、沖縄の風景(下)
「まず、私が沖縄が大好きなんですよ。」
そう語り始めたのは、「株式会社じげん」の執行役員にして人事責任者の翠勇樹氏だ。柔らかい顔つきで、まるで子供のように沖縄の魅力を語ってくれた。
「沖縄での事業が始まってから、もう何回も沖縄に足を運んでいます。」
「青い空、白い海。食べ物も美味いし、そういう魅力は東京にはない、沖縄ならではのものですよ。」
日本最南端の都道府県、沖縄。観光産業が中心のリゾートのイメージが強いが、いまこの沖縄に東京のITベンチャーが進出する流れが生まれています。
【続々と沖縄に集う優秀なメンバー達】
東京から移住を決めたエンジニア、松島智之氏(上)沖縄からじげんに集ったメンバー、座喜味 圭佑氏(下)
「沖縄では今、エンジニア、デザイナー、マーケッター合わせて10人くらいのチームで、人材や自動車領域のWEB事業や、大手通信企業とのアライアンス事業をしています。」
「彼らが開発を手掛けるサービスの会員数は数十万人にものぼり、エンジニアもマーケッターもデザイナーも、全員「事業家視点」で仕事をしてくれてます。本当に彼らが(じげんの)成長を牽引してくれています。」
「先日、全社のMVPを沖縄チームが獲りました。」※じげんは売上100億円以上の東証一部上場のITベンチャー企業です。
そう話す翠さんの表情はとても嬉しそうで、さらに沖縄メンバーの話は続きました。
「たまごっちの企画の世に生み出したエンジニアとか、沖縄で初めてtwitterを始めた人とか。そういうユニークで優秀な人材が続々と沖縄オフィスに集まってきています。」
「しかもメンバーの半数以上が、社員紹介で集まっているのも特徴ですが現状です。本当にいい組織だなあ、と思います。」
ここまで楽しそうに話をしてくると、俄然沖縄チームのことが気になります。なぜ優秀な人達がこんなにも「じげん沖縄オフィス」に集まるのでしょうか。
【沖縄から、ベトナムの開発チームをマネジメント?!】
「当社はベトナムに「ZIGExN VeNtura Co., Ltd.(ベンチュラ)」という開発拠点を持っています。最近は、沖縄オフィスのマネージャーが「ベンチュラ」も牽引してくれています。」
「今ではもう東京、沖縄、ベトナム、全部が全部繋がっているんですよね。」
「ベトナムでも人件費が高騰していて、最近多くの日系企業も撤退しています。オフショア開発をコストメリットだけで考えている企業とは違って、私たちは彼らをコストとして見るのではなく、プロジェクトを成功させる仲間として共に事業に取り組んでいます。そこが「じげん」の売りなんじゃないかな、と思います。」
「賃金も、沖縄と東京は同一水準です。優秀な人材が集う拠点にしたいですし、一緒にやっていく仲間ですから。」
沖縄は東京と比べて物価が低いと言われています(沖縄の一人暮らしの平均家賃は約4万円です)。その沖縄でお給料が東京と同水準なら、それは実質的に大幅な年収増と考えられます。
東京から地方への転職を希望する社会人は、「自分の年収が下がること」や「仕事のやりがいが無くなること」を懸念しています。しかし今回の「じげん沖縄オフィス」のように、東京とお給料が同水準で、本格的な事業開発経験ができ、さらにグローバルにもプロジェクトができるならば、多くの若者が地方でも働ける「沖縄発の地方創生モデル」ができるのではないでしょうか。
そんな希望を胸に抱かせていただきながらさらにお話は進みました。
【沖縄チームが独自の制度をつくりはじめる】
「最近では沖縄のメンバーから社内制度の提案が来るんです。」
「じげんはコミュニケーションを大事にする文化があるので、「ランチ」や「飲み会」などの補助制度があるのですが、彼らからの提案は単なる「飲み会代補助」ではないんです。」
「沖縄はクルマ文化なので、お酒を飲んだらクルマで家に帰れません。だから飲み会後に自分の車を代わりに運転して家に送り届けてくれる「代行」というサービスがよく利用されています。沖縄オフィスでは、これに補助を出すんですよ。沖縄の方言でカリー(乾杯)という言葉にかけて「Car割」という制度を創ったのですが、安心して飲み会でコミュニケーションが図れるようになりました。」
「沖縄には沖縄独自のカルチャーがあります。それがじげんの文化と掛け合わさって、また一つのオリジナリティのある組織をつくっています。」
「私自身、沖縄オフィスで働きたいと思うくらい、今の沖縄オフィスには熱量があります。皆、オンオフ使い分けて集中しつつリラックスして、本当にノンストレスで働いています。それでいてみんな、事業をどうしていくかを熱く語り合っています。」
まさに、沖縄という特別な環境で「独自の制度」「独自の文化」をつくりあげようとしている、「じげん沖縄オフィス」。しかしどうしてこんな最高のチームを、短期間でつくることができたのでしょうか。ついに、その秘密を聞くことができました。
【なぜ沖縄に最高のチームができたのか】
写真は沖縄オフィスと東京オフィスをつないでの会議風景
「一番最初に、ミッションを定めたんです。」
「なぜ、じげんは沖縄でチームをつくるのか。」これを最初に明確化したのが大きかったです。」
「社会課題を解決する事業を創り出すチームにしたかったのです。東京の指示を受けて仕事をやるのではなく、沖縄から事業を作り上げるような、そんなチームを目指していました。」
「そんなミッションですので、東京をも超える人材が沖縄に集まってほしかった。地方にはなかなか挑戦的な仕事がない中で、そんなミッションに共感して集まってくれる仲間はやっぱり優秀でした。」
「コアメンバーが優秀だと、そこからまた優秀なメンバーが集まってきます。そうして「じげん沖縄チーム」ができました。その結果、互いが刺激し合い、高め合い、高い目標を持って事業に取り組んでいます。」
志の高いミッションを持ち、沖縄から日本、そして世界へと事業を広げていくチームが、今この沖縄にできつつあります。
彼らの活躍はまさに「ミッションの大切さ」を感じさせてくれます。
最後に翠さんはこう語ってくれました。
「ぜひ一度「じげん沖縄オフィス」のメンバーに会いに来てほしいです。全国から、沖縄から、世界から、場所を問わずエントリーをお待ちしています。」
「エンジニア、マーケター、デザイナー。それぞれの専門性を持ちながら、それを超えて事業をつくりたいという意思のある方は、本当に「じげん」に向いていると思います。」
「最高の仲間と一緒に、じげんで最高の事業をつくっていきましょう。」
編集後記
地方創生の流れで、今まで多くの東京の会社が地方に進出してきました。しかしその多くが「東京の付属品」のような扱いで位置づけられていました。
しかし今回の「じげん沖縄オフィス」は全く違いました。隙あらば沖縄から東京を超え、世界を目指していこうと、高い志を持った仲間が集い、事業を創り上げていました。
まさにこの「じげん沖縄オフィス」のあり様が、地方創生の最高のモデルの一つとなり、沖縄を、日本を元気にしてくれることを、私は願ってやみません。
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