あなたがキャリアに悩む、3つの合理的なワケ。15時間の「究極の1day自己分析」で何をしているのか?

――どんなキャリアを選ぶべきだろう。転職、就職はどうしたら?

――今の環境に違和感がある、やりたいことができていない。

――将来に漠然とした焦りや不安がある……。

 

将来を考える中で「今の自分を変えたい」と思ったことはないだろうか。

 

キャリアに悩む20代の間で話題を集める、とあるワークショップがある。2019年2月から始まったそのプログラムは、大規模な広告は一切なし・月2〜3回の開催ペースながら、3ヶ月間でのべ500名もの若者が参加している。外資系戦略コンサルタント、日系大手企業の若手エース、有名大学の学生など、参加者のバックグラウンドもさまざまだ。

 

今回は、この「謎のイベント」の実態に密着した。

 

「1day Narrative Career School(1day NCS)」は、アート思考、システム思考、認知行動療法など、学術的アプローチに基づいた自己探究を行うワークショップ。約15時間にわたる濃密なプログラムを、参加者同士の対話(Narrative)を通じて経験できるのが特徴だ。

 

仕掛け人は東京大学出身のソーシャルイノベーター、喜多恒介。キャリア領域の一線で教育事業や政策提言を担い、手掛けるイベントにはのべ数千名が参加してきた。そんな彼が今最も注力しているプログラムが、この「Narrative Career School」だ。

 

 

本稿では、実際の「1day NCS」の内容を抜粋して紹介する。あなたの悩みがいかに「当然」で「合理的」なのか、そして葛藤を解消するすべがどこにあるのかを紐解いていきたい。

 

ここまでの導入を読んで「自分を変えたい」と本気で願い、ワークショップに興味を持った方は、ぜひプログラムに参加登録していただければ幸いだ。たった1日と侮らないでほしい。濃密なプログラムが、あなたの背中を強力に押すだろう。

 

1day-NCSの詳細はこちら

 

準備はいいだろうか。ここからロジックと最新の研究をもとに「キャリアのなぜ」に向き合っていこう。

 

疑問1.そもそも「やりたいこと」とは何か?

 

キャリアに向き合う中で、誰もが直面する問い。

 

それは自分の「やりたいこと」とは何か、ということだ。

 

1day NCSでは様々な科学的アプローチのもと、丸1日をかけてこの問いに向き合う。ワークショップでは「やりたいこと」をこのように定義している。

 

 

「やりたいこと」は決して壮大だったり、ビジョナリーである必要はない。例えば、あなたの中にある小さな興味や好みでもいい。例えば次のようなものだ。

・スポーツに携わりたい

・人に何かを教えることが好き

・戦略を考えることがしたい

これを組み合わせる。すると、「スポーツに打ち込む人を、戦略によって成功に導きたい」というテーマが見えてくるだろう。

そして、「やりたいこと」はずっと続けられる曖昧で終わりのないものだ。「○○を達成したい」という具体的なゴールではない。「他人から✗✗されない自分でいたい」など、受け身や消去法のあり方でもない。

 

あなたが漠然と描いている「やりたいこと」は、この条件に当てはまるだろうか?

 

「やりたいこと」という言葉を一語ずつ分解してみると分かるだろう。

 

 

それは、「やる(行動)」+「したい(意思)」+「こと(対象)」の組み合わせだ。あくまで自発的に何かに対して働きかけたいと思うことが、熱意を持って取り組める「やりたいこと」になるのだ。

 

疑問2.あなたの「やりたいこと」が見つからないのはなぜか?

 

「やりたいこと」は決して特別でなくてもいい。それでもあなたが悩むのはなぜか?

考えてみてほしい。

昔からパンを食べるべきとされ、パンしか食べたことのない人に「食べたいものは何か?」と問いかけたら、何と答えるだろうか?

 

 

彼/彼女はきっと、「パンかな……?」としか言えないはずだ。

 

人は、知らないことや経験していないことは欲せない。「やりたいこと」の源泉はあなたの経験してきたことの中からしか生じてこない。

つまり、あなたが「やりたいことがない」と悩むのは、やるべきことばかりをやって、本当に自分の心が動くものに触れてこなかったからか、触れたものを思い出せていないからだ。

 

では、今まであなたがこなしてきた「やるべきこと」はどこから来たのだろう?

 

それは、あなたが置かれた環境と周囲からのフィードバックだ。

学習理論に「三項随伴性(ABC分析)」という理論がある。

 

人間が行動する頻度や動機は、周囲の反応(=フィードバック)によって決定づけられる。つまり、褒められれば「得意・できる」と感じて積極的に行動するようになるし、馬鹿にされれば「苦手・自信がない」と感じて行動しなくなる。

 

当然のことだと思うかもしれない。しかし、この繰り返しが知らず知らずのうちに、あなたの行動を規定しているのだ。

 

あなたの内に眠る「やりたいこと」を見つけ出すためには、こうした人間の特性を認識することが必要だ。あなたが「無理だ」「苦手だ」と思うことは、誰がそう決めたのだろう? 環境がもたらす無意識の制約を取り払うことが、第一歩になる。

 

疑問3.あなたが「やってみたいこと」に踏み出せないのはなぜか?

 

1day NCSでは、こうした理論を踏まえてワークショップを行う。自分が興味のあることや挑戦してみたいことを、個人ワークとグループワークを組み合わせて徹底的に言語化する。

 

すると、参加者たち自身が驚くほどに、多くの願望が浮かんでくる。起業してみたい、海外で暮らしたい、家族を大切にしたい、新たなことを学びたい……。次々と「やってみたいこと」が挙がっていく。

 

そこで、次の問いが示される。

 

どうして今まで、興味のあることに挑戦できなかったのか?

「やってみたいこと」を「やりたいこと」に昇華できないのはなぜか?

インターネットが発達した今、人脈も資金も容易に手に入る。なぜ、できないのか。

安心してほしい。決してあなたが怠けているからではない。これにも学術的な裏付けがある。

 

スタンフォード大学で教鞭をとり、「史上最も影響力のある心理学者」とも称されるアルバート・バンデューラは、このような理論を提唱している。

 

 

人間の行動は、効力期待と結果期待の掛け合わせで決まるとする論だ。つまり「やってみたいこと」があっても実現できる自信がなければ、行動には結びつかないのだ。

 

これを「自己効力感」という。これは「自己肯定感(=今の自分自身をどう評価しているか)」とは、似て非なるものだ。ワークショップでは自己効力感の育て方についても解説している。

 

認知行動療法をベースとしたワークで「見えない枷」に向き合う

 

1day NCSの導入では、このような座学とワークを組み合わせたプログラムを行う。理論と対話を繰り返す中で、参加者はキャリアに行き詰まり感をもたらす「見えない枷」に気付かされていく。

 

早朝から始まったワークショップが夕方にさしかかる頃、ついに1day NCSの中核をなす「ACT(Acceptance & Commitment Therapy)」をベースとしたワークに取り組むことになる。ACTは認知行動療法の一種で、過去にさかのぼり、無意識に自分にブレーキをかける負の感情と向き合うワークだ。

 

 

なぜ過去に向き合うのか? ワークショップでは、MITで開発された「システム思考」を根拠に挙げる。

「システム思考」は、あらゆる現象をシステムととらえ、問題発生に連鎖的なパターンがあると説いている。強盗や殺人が社会問題となっていた1980年代のニューヨークにおいて、落書きの清掃や軽犯罪の取り締まりを行ったことで重犯率が減少した事例がある。重犯の根本にある小さな芽を摘むことで、問題解決に成功した例だ。

 

同じように、人生にも「ひとつ変えることで全体が変わる」レバレッジポイントがある。

 

 

ここまで解説したように、自分の思考や行動のパターンは過去の経験によって決定づけられる。落書きを消すことで犯罪率が減少したように、自分にブレーキをかけている負の感情を知ることが問題解決の突破口になるという。

 

1day NCSのワークは、ここから一気に熱量を高めていく。ACTをベースとしたワークは、15時間にわたる1day NCSの多くをかけて行われる。まず個々人で、過去の自分に刻まれた「負の感情」を特定する。ワークシートに向き合い、自分の奥底にあるエピソードを掘り起こしていく。この作業に2時間以上を費やす参加者も少なくない。

 

 

そして個人ワークの後、自分が陥っていた負の行動パターンやその原因を言語化し、「対話」を行う。

 

 

己の過去を振り返る個人ワークから一転、参加者同士が膝を突き合わせ、任意で互いの「自分が今まで無意識のうちに避けてきた感情や行動」を共有する。これによって無意識に自分を縛っていたものを自覚し、和らげる効用がある。認知行動療法でも用いられるメソッドだ。

 

実際の雰囲気はぜひ体感してほしいが、参加者たちは内省と対話のプロセスを通じて、自分の中に眠る「やりたいこと」への原動力を見つけていく。

 

内省と対話で「行き詰まる自分」を解放する1日

 

ここまで、1day NCSのレポートをお送りした。理論と実践を組み合わせた「究極の1day自己分析」の実態が垣間見えただろうか。

 

単なる心持ちではなく、本質的に自分のあり方を変えたい人。

孤独に「行き詰まり感」と戦うことに限界を感じている人。

 

ぜひ1day NCSの門を叩いてほしい。

全身全霊のプログラムが、あなたを迎えるだろう。

 

1day-NCSの詳細はこちら


文責:NCSレポーター

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